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駄目人間の偏った日常を綴るブログです。
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 昨今のモンスターは非常に格好良いのですが、格好良すぎてイマイチ怖くありません。格好良くないモンスターはなんというかスプラッター映画の肉片みたいな印象を受けるモノが多くて、単に生理的嫌悪感が呼び覚まされるだけなのでやはり怖くは感じません。これは単に自分だけの話なのですが、昔の作品の怪獣造型にはなんというか言葉にできない怖さを感じます。

 円谷プロの作品の造型は完成度が高く、怖いと言うよりもワクワクしてしまうのですが、昭和40年代の円谷以外のTV特撮作品の造型は、期間、資金、技術力その他いろいろな要因のせいで非常にアレだった模様。しかし、それらのせいで異常に印象に残る怪獣達を生み出すことにも成功していると思うのです。
 
 そんな訳で、私的アレ怪獣リスト。
 
《 東映 》

 ▽悪魔くん(S41年10月6日~S42年3月30日 全26話)
 ・ガンマー(#1) 有名ですね
 ・大海魔パイドン(#4) 何がなんだか解らないところがイヤ
 ・水妖怪(#8) 虚ろな目が怖い

 ▽キャプテンウルトラ(S42年4月16日~9月24日 全24話)
 ・バンデル星人(#1~) 特にワラワラ沢山いる時が怖い、あの目が
 ・ゴースラー(#13) トラウマキャラっぽい
 ・メタリノーム(#14) 変な無機質感が怖い
 ・ラジゴン星人(#21) 目が嫌すぎる

 ▽ジャイアントロボ(S42年10月11日~S43年4月1日 全26話)
 ・ダコーラー(#1) 最初の海のシーンがちょっと
 ・グローバー(#2) でっかい玉だよ
 ・サタンローズ(#3) ワケがわからないトコロが
 ・ガンガー(#5) でっかい手だよ
 ・ガンモス(#13) でっかい目だよ
 ・ギロチン帝王(#1~) GRの中で一番怖い


《 ピー・プロ 》

 ▽マグマ大使(S41年7月4日~S42年6月26日 全52話)
 ・ルゴス二号(#9~12) 言葉にできねぇ怖さがあります
 ・ダコーダー(#25~28) 動きが気持ち悪い
 ・ガレオン(#29~32) 前身トゲトゲなのが
 ・バルザス(#41~42) 頭ラッパがちょっと
 ・カニックス(#47~48) まず名前がヤバイ

 ▽スペクトルマン(S46年1月2日~S47年3月25日 全63話)
 ・ゴキノザウルス(#7~8) 誕生シーンも最悪
 ・ネズバードン(#9~10) 首がてんでんバラバラに動くのと白目が
 ・ネオヘドロン(#13~14) どうしてこうなったのかワケわからん
 ・バクラー(#19~20) 腹の顔が怖い
 ・ギラギンド(#21~22) 邪悪なムック
 ・ズノウ星人(#21~22) 必殺の幻惑攻撃がシュール過ぎる
 ・スピンコブラー(#30~31) ワケがわからない
 ・スフィンクス怪獣(#38) 目つきが怖い
 ・クモ怪獣(#38~39) コイツも目つきが
 ・太陽仮面(#42) いろんな意味でヤバイ名前もヤバイ
 ・ノーマン(#49) お話は屈指のいい話でも造型はコレ
 ・コンピューター怪獣(#53~54) なんか怖い
 ・流星仮面(#55~56) 変態だー!
 ・デサイトマン(#62) チープすぎて逆に怖い
 

《日本特撮・東急エージェンシー》
 
 ▽怪獣王子(S42年10月2日~S43年3月25日 全26話)
 ・鳥人指令(#1~14) 顔がヤバイ
 ・ゴズラス(#4) 目だけ涼しいのが嫌すぎる
 ・鳥人(#1~14) 目が目がぁ!
 ・昆虫指令(#15~26) こいつらが大量にワラワラするのが怖い
 ・ジアトリマ(#15) 虚ろな鳥類の目玉が

 ※ ご注意!
 ここに載っている怪獣はワタクシのオススメ的なものですが、実際DVDなどでわざわざこれらの怪獣を拝むと、造型及び内容のアレ具合にヘコむ可能性があります。ご注意ください。自分はゴキノザウルスの回で軽く凹みました。



 昭和47年以降は等身大ヒーロー全盛期に移行し怪獣モノは円谷くらいしか作らなくなるため、思わず「うわ」とか言ってしまう造型は非常に少なくなってしまうのですが、その代わり等身大ヒーローの方で相当にアレな造型が出まくります。それでも、昭和40年代中期までの着ぐるみなどの質感は、おそらく造型素材や技術のせいでそれ以降の造型とは一線を画すアレな感じを醸し出している貴重なモノだと思うのです。
 
 そんなワケで、超絶的にヒマな方は一度これらの怪獣を見てはいかかでしょうか?
 自信を持ってオススメすることができないのが残念ですけど。
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■ 仮面ライダーV3 対 デストロン怪人(1973年)

 1973年7月18日公開の東映まんがまつりの中の一作品として上映された作品で、同時上映された作品は「マジンガーZ対デビルマン」「ロボット刑事」「キカイダー01」「バビル2世」「魔法使いサリー」とナカナカのラインナップ。
 
 1973年の7月といえば、V3の放映期間から考えて最高に盛り上がっていた時期かと思われます。世に言うライダーブームのピーク時じゃないでしょうかね?そんな時期に公開された作品だけにテンションだけは高い高い。特に新サイクロン二台+ハリケーンで始まるOPはその爆煙のでかさといい、三人ライダーマシンそろい踏みといい、屈指の勢いのあるOPだと思います。話の内容はケレンだけに全てを注ぎ込みましたといった、典型的な昭和ライダー話です。その分ライダーの格好良さはだけは凄まじいですが。
 
 この手の作品は、再編集版じゃない場合は敵怪人一体だけ新造で、残りは再生怪人(登場に関する脈絡とか無し)というのが定番なんですが、この映画もそんな感じで映画怪人のタイホウバッファローはアホの子みたいにバンバン大砲を撃って爆煙をあげます。さらに前半の風見士郎役の宮内洋さんの爆煙への飲まれ方が狂ってたり、三十分ちょいの作品の癖に変身してのシバキ合いが五分を超えたりするという素敵作品です。
 
 登場再生怪人は、ピッケルシャーク、ジシャクイノシシ、ドクバリグモ、ギロチンザウルス、スプレーネズミ、ミサイルヤモリ、ドリルモグラ、クサリガマテントウ、バーナーコウモリ、レンズアリ、ガマボイラーと本放送21話までに出た怪人にタイホウバッファローを加えた12怪人です。もっとも、タイホウバッファローとドクバリグモ、ギロチンザウルス以外は見せ場なんて無いですが。

 仮面ライダーV3は序盤は一話につき怪人一人ではなく、二話で二怪人制だったので、非常にお得感があります。(1話につき二人の怪人とV3が猛烈なシバキ合いを展開してくれるのでピンチも多かったし、二怪人相手に暴れ回るV3も非常に強そうに映る)この辺の、一番強いのはベタ、高いクオリティを持ってベタをキッチリ作るって感じの姿勢が当時の子供のハートを鷲掴みにしたんだと思います。この映画はそんな趣旨を外さずに作られた映画なんで、その辺が楽しみな方にはキッチリとした娯楽を提供してくれると思います。

 とりあえず、注意点としては殺陣の最中にレンズアリの左手がすっ飛んで行ったり、タイホウバッファローは背中からみるとちょっと寂しい気分になったりしますが、その辺はささやかな優しさを適用して目をつぶってあげてください。三十数分の番組で、見所アリの上にオマケで女性ボーカルのメキシカンロックが聞けたり、1973年時の「さんふらわあ号」内部とかも見られますのでオススメの作品です。


 自分は筋を外したものは筋を外したものにしか見えないタイプなので、特にこの頃のV3にはメロメロなのであります。先週はスーパーヒーロータイムが無くて死にそうだったんですが、コレ見たおかげで脳がアレな感じになってメリメリと絵を描いたりして寝不足になってしまいました。たまらんです。ハイ。
■ 仮面ライダー THE NEXT

 原点に帰る的な感じだったライダーモノ、仮面ライダー THE FIRSTの続編が上映されるそうで。続編では例の一号、二号に加えV3も登場するようです。ファースト自体の出来は良いところ悪いところ共に平成ライダーそのまんまだったので、今回もそんな感じになるのか気になるところであります。
 
 前作であるファーストは本郷猛の話と、改造人間になってしか生きられなかった女の子と、その女の子の為に自分も改造人間になって寄り添うしか無かった男の子の悲しい恋愛話とを分けてくれれば良かったのですが、両方詰め込んだためかアクションシーンもケレンもイマイチ少ない出来に感じました。正直な話ダブルライダー自体もなんというか自分的には二昔前に良く同人とかで見た感じのデザインなんで、まとまっているんですが非常に微妙な感じ。特に妙なダブダブ感漂うライダースーツとか変なプロテクターとか。
 
 肝心のV3はデザインの出渕裕 氏が仮面ライダーアギトでデザインしたアナザーアギトのデザインが素晴らしかったので期待していたのですが、発表されたのは非常に微妙な感じでした。特にマスク(目玉、アゴ)とレッドボーンと襟と手袋がどうも。なんというかV3ってよりはどっかのショボイやられ役の人みたいなのはV3好きしとしてはチト辛い。やはり前作のデザイン系統でV3をまとめるのは相当辛かったのかもしれませんね。V3の元デザインがアレだし。いっそV3を捨てたデザインの方が良かったのかもしれません。
 
 もっとも、仮面ライダーV3が非常に格好良く映るのは、主演の宮内洋 氏やV3自体の明朗なカラーリングとかデザインもあるのですが、それ以上に作品トータルで積み重ねられたV3の存在感なのかもしれません。劇中での登場ポーズや殺陣の最中の動き、フッと動きが遅くなった瞬間の手足の動きや佇まいなど、今では伝説のスーツアクター、若手時代の中屋敷哲也 氏が醸し出すV3の動きは今観ても非常に格好良く見えます。また、OPでのクソデカイ爆煙とかアホみたいに高い煙突の上に立って見栄を切るとか、宮内 氏決死のぶら下がりシーンとかV3には多数の伝説が存在しますし。

 今回はV3の設定自体も変わるそうで、家族を殺され「俺を改造人間にしてくれ!」と叫ぶワケでも無し、ライダー達を庇って瀕死になる訳でも無いようです。ネクストでは妹が攫われてるそうですが、その妹が改造人間になってV3と対峙とかそんなんだけはカンベンして貰いたいですね。今回のザ・ネクストは前作よりも厳しい目で見られてしまうかもしれませんが、それを払拭するような作品になることを祈ります。特にV3のデザインがダブルライダーの仲間になった後に微妙に変わるとか、愁嘆場の話を一本に絞って空いた時間で見応えのある改造人間同士の戦いを、前後半の二本立てくらい仕込んで貰えたらとても嬉しいのですが。
 先週は急遽休みが貰えた上に、今日も時間が取れたので更新したのですが、いかんせんこの雑記は普段の溜まったストレスをシュートするところなので、急に週二回も更新チャンスが回ってきても、普段(寝>飯>仕事)が全てで、休みに希にTV番組をまとめて見る程度の生活しかしてないので、書くことがありません。
 そんな訳で、今回はひさびさに特撮の話でお茶を濁そうと思います。引き出しがコレしか無い己の人生を色々顧みたいところですが、顧みてしまうと色々と問題があるので気にしないで進めさせていただきます。
 
 
■ 宇宙人東京に現る

 1956年の大映の特撮作品で、宇宙から来たパイラ人のデザインが岡本太郎ということで有名な特撮映画です。
 現在、発売されているDVDのパッケージなんかを見ると、いかにも宇宙人が円盤に乗って地球を襲撃みたいな感じなんですが、実際はものっそい地味なお話です。地球に来たパイラ人もの凄い良い人なんですよ。なんてゆーか我が地球人類も見習えって感じなくらい。今回はそんな見た目にそぐわぬ友好宇宙人パイラ人を皆様にご紹介。
 
 彗星にぶつかりそうな地球にわざわざ警告に来てくれたパイラ人の皆様ですが、その容姿が目玉のついたヒトデなため、地球の人は驚いて話をロクに聞いてくれません。そこで、一考したパイラ人、仲間を地球人に変装させて話を聞いて貰おうと考えました。
 しかし、パイラ人はパイラ人で己の容姿に誇りを持っているので、今更サルに似たゲテモノに変身したくはありません。パイラ人は円盤の中で会議を始めます。そこで出たのがこの会話。
 
 もう、地球人なんていいじゃん?って感じの仲間に向かってこのセリフ。
 
「しかし このまゝ地球の危機を
 見捨てゝは宇宙道徳に背くと
 いうものだ」
 
 宇宙道徳に背くというものだ
 
 地球道徳もろくすっぽ無い地球人から見たら、なんてスケールのデカイ奴らなんでしょう。わざわざ円盤に乗ってはるばる未開の地まで警告に来てくれる程の道徳ですよ。
 そして、次はこのセリフ
 
「かと云って他に方法は考えら
 れん 地球に入れば地球に
 随えという諺もある」
 
 パイラ人にも諺があるようです。他にどんな諺があるか気になるところですが、そんなこんなで宇宙道徳の一番高そうなヤツが立候補。そんな仲間をたたえるパイラ人。
 
「君の犠牲的精神はパイラの
 歴史に残るだろう」
 
 地球人に変装するだけでココまで褒め称えられるというは地球人類としてイマイチ遺憾ではあるのですが、パイラ人は宇宙道徳の溢れるナイスガイ共なので全てOKです。
 
 結局この後、せっかくの彗星撃墜のチャンスをぶちこわしたギャングのせいで彗星破壊作戦は失敗するのですが、あわや地球に激突かという時に他のパイラ人も地球人に変装して囚われの博士を助けてくれた挙げ句、博士の開発した爆弾で彗星も破壊してくれます。
 
 特撮映画としてどーよ?とか聞かれたら色々まぁ言葉を濁してしまうかもしれませんが、この映画は自分に素敵な言葉を残してくれたので、とても素晴らしい映画ということでここでご紹介させていただきます。
 
 『 宇 宙 道 徳 』
 
 本当にスケールのデカイ良い言葉だと思います。スペースオペラとは器ばかりの、中身は、こまっけぇ話ばっか作ってるアレな感じの所の壁に一度この言葉を筆で書いてあげたいくらいです。ハイ。
 
 
 
宇宙人東京に現る

製作:大映 
公開:1956年1月29日 
カラー

製作:永田雅一
企画:中代富士男
監督:島耕二
脚本:小国英雄
原案:中島源太郎
撮影:渡辺公夫
特殊技術:的場徹
音楽:大森盛太郎
美術:間野重雄
色彩指導:岡本太郎

パイラ人のデザインなどで岡本太郎氏参加、的場氏はウルトラマンとかの的場氏。

DVDは角川エンタテインメントから発売中。定価 ¥4,725 だそうです。
映像特典:予告編・特報/みうらじゅんコメント、フォト・ギャラリー
     (ロビーカード、メイキング写真等)、スタッフ・キャスト紹介

だそうです。

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